『ツンデレくんには甘いハチミツを』
九章[【ー過去ー】](2/184)
和也の元恋人が和也が働いている病院へ…。みんなの過去の話がメインです。※軽くお医者さんゴッコ
「お前は遠慮って言葉を知らねぇって男だなぁ〜!朝から、そんなに俺を怒らせて楽しいか?!」

 望は机を両手で叩き立ち上がると和也のことを睨み付ける。

 だが、望を怒らせた和也は涼しい顔をしていた。

「俺はお前のことを心配して言ってんの…。本当に望って、俺の性格は分かってくれねぇよなぁ〜」

 和也は一つ溜め息を吐くと、

「お前の性格じゃ、雄介とやった後で腰が痛いなんてこと自ら言わないだろ?だから、俺が犠牲になって、望の口から自己申告させるように仕向けてんだよ…」

 和也の言っていることは確かに正しい。望は和也に何も言えなくなったのか黙ったまま再び椅子へと腰を下ろす。

「腰痛いんだったら、俺が仕事に行く前に鎮痛剤処方してもらってきてやるよ…。腰が痛いままじゃ、仕事に身が入らないだろうしな…」

 そう言うと和也は更衣室へと消えて行く。

 それを見送った望は今日の自分を和也に見破られ悔しい思いを軽く机へとぶつけていた。

 もう、何年、望は和也と時を過ごして来たのであろう。

 だが、望は和也の性格を未だに良く分かっていない。だが、和也という人間は望という人間は良く分かっている。その差が、やはり、悔しいと思う望。

 和也は着替え終えると部屋を出て望の為に薬を取りに倉庫へと向かう。

 薬を取りに行った帰りに和也は廊下で何年か振りにある人物と出会う。

「あのスイマセン…院長室は何処ですか?今日からここの病院で働くことになったのですが…」

 そう和也は訪ねられ急いでいた足を止め顔を上げ目を丸くすると和也は声にもならない声を上げる。

 やっと、声を出せたかと思えば、あまりのもショックで、

「あ、あ〜!」

 未だ口をパクパクとさせ口からは言葉が出て来ないようだ。

「久しぶりだな…和也…。元気そうで良かったよ…。まさか、僕もココで働けるとは思ってなかったんだけどね〜…」
「働くって…お前も?!」
「うん!働くよ…。本当は大学出て和也と別れたくなかったんだけどさ〜僕は和也とは違う病院で働くことになっちゃったし〜仕方無く違う病院で働いていたけど…今回、面接でこの病院に受かってね…だから、僕も今日からこの病院のスタッフって訳さ…」

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