『ツンデレくんには甘いハチミツを』
十二章[【ー平和ー】](2/121)
雄介が医学部に入って3年…。望も雄介も毎日忙しい日々を送っていて、どうやら会話の機会さえもなくなってきている。と、そんな時…望の兄弟がもう1人いることが判明…。※ノーマル。
 次の朝、望は目を開けると昨日はどうやら望はパソコンの電源を入れっぱなしの状態で、そのまま机の上で寝てしまっていたようだ。

 人間、疲れていると眠気には勝つことは出来ない。

 望は辺りを見渡すと、もう既に雄介の姿はそこにはなかった。

 以前のように下からいい匂いも漂ってきてはいない。

 望は着替え階下に向かうと、そこにも既に雄介の姿はなくテーブルの上には朝早くに起きて雄介が作ったであろう朝食が望の分だけ並べられていた。

 しかし、本当に今は望と雄介は昔以上にすれ違いな生活をしているのかもしれない。

 望はテーブルの上に置いてあった朝ご飯を電子レンジに入れ、それを温める。

 温まった朝ご飯をテーブルの上に置くと、いつも望の前に座っていた雄介の席を見て溜め息を漏らす。

 確かに、一人で食べるご飯は一人暮らしが長かった望には普通のことだったのだが、今は同居している雄介という恋人が居るのにもかかわらず今は食事の時でさえ一緒に居られない。

 確かに、自分達の夢の為に雄介には医者になってもらうつもりではいるのではあるのだが、まさか、こんなすれ違いな生活が続くとは思っていなかったのかもしれない。

 望は朝ご飯を食べ終えると支度をして、いつものように病院へと向かう。

 自分の部屋に入ると今日は珍しく和也の姿があった。

 和也は望を見ると、いつものように明るく笑顔で望に声を掛ける。

「おはよー!」

 そんな悩みが無さそうな和也に望は溜め息を漏らし疲れたような、やつれたような顔をし、鞄をソファへと置くとロッカールームへと消えていく。

 そんな望の様子に和也が気付かない訳がない。

 和也はソファの背もたれの上の部分に顎を乗せ望の方に声を掛ける。

「せっかく、和也君が挨拶してんのに、朝から無視ってか、何で、俺を見て溜め息漏らすんだよ〜。望は和也君のこと嫌いですか〜?」

 と、朝から、ふざけた言葉に望は再び溜め息を漏らし更に和也の言葉に無視をしているようだ。

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