『男子校パラダイス』
4[【思出】](57/57)
龍と未来の昨日あったデートの話。
 司は一つ大きな溜め息を吐くとめんどくさそうに、

「はいはい…判りましたよ…」

 と、返事をする。

 相変わらず、司は未来に口では勝てないようだ。

 司は着替えを持つと、未来が待つ、お風呂場に向かう。

「司君遅かったね〜」
「お前が早過ぎなんや!」

 そんな言い合いでも相手がふざけて言っているのが分かるのか、それとも相手がそういう性格だと分かっているのか、二人は相手に対して怒らず、楽しく寮生活を楽しんでいる。

 司は未来と一緒に湯に浸かると、

「ねぇ、知ってる?速水学園の不思議」
「そないな話がやっぱり、この学校にもあるんか?ホンマ、この手の話って何処の学校にもあるんやなぁ〜」
「あるよ〜聞きたい?」
「聞きたくない!」

 そうきっぱりと言う司。

「司君はそういう話も苦手なんだ〜!」
「あ〜苦手や!」
「そこもきっぱり言うんだね〜」
「そりゃあ…絶対に聞きたくあらへんからやぁ〜」
「じゃあ言う!」
「言うなや〜!」
「言う!」
「絶対にそれはアカン!夜寝れへんようになるし〜」
「そっか…なら…」

 絶対にこれは言うと悟った司は未来の口を手で塞ぐ。

「ホンマ、言うたらアカンって言うとるやろがぁ〜」
「ん…ぐっ…」

 未来は司の手を離そうと抵抗し、一瞬手が離れた隙に、

「司君は拘束プレイがお好みなの?」

 その言葉の意味が分かったのだろう。司の顔はみるみるうちに顔が赤くなる。

「やっぱり〜司君ってからかいがいがあるね〜」

 未来はゲラゲラと声を出し笑っていた。

「さて、体洗って出よう」

 未来の性格は切り替えが早いというのか、司の腕から抜けると、浴槽から上がり体を洗い始める。

 その未来に振り回されているのは司だ。

「ホンマ、この先どうなってまうんやろ…俺」

 そう司は疲れたように浴槽の縁に上半身を預けボソリと呟く。

「何か言った?」
「何も言うとりません」
「そっ…」

 未来は体を洗い終えるとさっさと出て行ってしまう。残された司も体を洗いさっさと出ると、その頃にはもう未来は夢の中らしい、既に瞳を閉じていた。

 司も横になると、今日はよっぽど疲れていたのか直ぐに夢の中へと落ちて行く。

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