あたしの前に現れたのは…


あたしの存在


話し終わっても、深山さんは無言だった

沈黙が続く

あたしのこんな空っぽな生き様に呆れているのだろうか
何も言わない深山さんに
あたしは やっぱり言わなければ良かったと思った

1人で悶々と考えを巡らせていると

「なんだよ、それ」

深山さんがやっと口を開いた

「深山さん…?」

なんだか怒っている深山さんが理解出来なくて

「ごめんなさい」

なにを言ったら良いのかわからなくて
取り敢えず、謝ってみるけど

「なんで唯が謝んだよ」

逆にもっと機嫌が悪くなってしまった

…どうしてこんなに怒っているの?

考えてもその答えは
自分では導き出せなくて

「ムカつくな」

…どう対処すればいいの、これは

ひたすらに怒りの言葉を吐き続け
窓の外に向けていた視線を私に向けて
じっと見つめてくる

あたしもそのまま見つめ返すと




グイッ


深山さんに腕を引かれた

「え…?」

あたしの身体はそのまま
深山さんに倒れこんだ

深山さんは無言であたしの頭の後ろに手をやり
力を強くしてさらに引き寄せる

「深山さん?」

深山さんの肩に手をつけて力を入れて
離れようとするも、頭の後ろの手と
背中に回された腕によって離れられない

離れようとすればするほど
逆に深山さんの力は強くなる

抵抗するのを諦めてそのままでいると

再び2人の間に訪れる沈黙

静かな部屋に時計の針の音が
やけに大きく聞こえる

 

Bkm
/23 n




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