『ツンデレくんには甘いハチミツを』
十章[【ー天使ー】](1/155)
雄介の姉貴が病気になってしまい、その姉貴の子供を預かることになった雄介と望。子育て疑似体験?!※媚薬?!
 今日は雄介が休みの日で望は仕事が終わると真っ直ぐに雄介が待っている家へと向かう。

 雄介が仕事で休みの日というのは望にとっても嬉しい日であることには間違いない。

 望は逸る心を抑えながらもゆっくりと急ぎながら家へと向かう。

 だが、望が家の駐車場に車を停めると何だかいつもと家の雰囲気が違うと思うのは気のせいであろうか。

 雄介しかいないハズなのに少し騒がしい感じがしている。

 まさか、和也や裕実が望に何も言わずに遊びに来ているのであろうか。

 だが、今日は誰の誕生日でも記念日でもない。

 それとも、また、旅行に行きたくて、みんなで集まって話をしているのであろうか。

 それでも、望に断りを入れずに和也や裕実が遊びに来るハズはない。

 旅行の話なら寧ろ望に話をし一緒に来た方が効率がいいだろう。

 とりあえず、望は玄関の鍵を開け家の中へと入ると望のことをいつも休みの日は出迎えてくれる雄介は玄関に立っていなかった。

 こんなことはいつもはなかったハズで望は首を傾げながらも家の中へと足を踏み入れる。

 そして、何故か部屋の中からは雄介の声ではなく子供の高い声が響いて聞こえて来るのは気のせいであろうか。

 この家には雄介と望しか住んでいないのだから子供の声が聞こえて来る訳がない。

 まさか、座敷わらしとかの妖怪や子供の幽霊の声が疲れている望の耳に聞こえているのであろうか。

 だが、望がリビングに向かうにつれ確実に子供の声が大きく聞こえて来ている。

 と、なると幻聴ではない。

 望は警戒しながらリビングに向かうドアを開けリビング内を見渡す。

 すると、まず望と視線が合ったのはソファに腰掛けている雄介で雄介は望と目を合わせるといつもの笑顔で、

「おかえり…」

 と、声を掛けてきた。

 望はその雄介の言葉に、

「ああ…」

 とだけ答える。

 いくら望が辺りを見回しても、やっぱり、雄介の姿しか部屋の中にはなかった。

 望がさっきの子供の声が気のせいだったんだと思った直後、雄介の肩の横から顔をひょっこりと出し望の顔を見上げる子供の姿が目に入る。

 望は目を見開いたまま口をパクパクとさせていると、


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