『ツンデレくんには甘いハチミツを』
十一章[【ー決心ー】](1/132)
医学生になった雄介。だが、その学校の近くに歩夢が通う学校もある。今回は歩夢、雄介を中心に色々な事故や事件に遭遇あうることになる。※ノーマル
 春、別れがあり出会いもある季節でもある。

 学校の卒業、会社の転勤と別れ方は人様々ではあるが逆に入学等で出会いもあるということだ。

 桜が散ってしまい、暖かい緑の風が体を包む頃には学校では入学式が始まる。

 新しい洋服に包まれ、親に手を引かれて笑顔で学校へと向かう子供。

 緊張した面持ちで、会社へと向かう新入社員。

 そんな中、スーツを着こなした人物が、ある学校の前に佇んでいた。

 その人物は学校の門の前でネクタイを正すと気持ちを切り替えたのか力強い瞳をし門の中へと足を一歩ずつ踏み入れる。

 そして、キャンパスの前まで来るとその歩みを止め目の前にあるキャンパスを見上げる。

「今日から、俺は自分が見つけた道を歩み始めるんやな…。しっかし、あれやなぁ〜まさか、俺がホンマに大学の医学部に行けるなんて思うてもなかったわぁ〜…」

 と、雄介は独り言を漏らすとキャンパス内へと歩き始める。

 もう、雄介の大学への入学式は終わっている。今日からは学校では授業が始まる。



 思え返せば、約三ヶ月前。

 雄介は久しぶりに受験生の気分を味わった期間でもある。

 願書提出から一次試験である学力テスト、それに合格すると、二次試験では面接と雄介はこなして来た。

 そして、時は過ぎ、雄介が気付いた時には大学キャンパス前に立っていた。

 確かに、半年位前に望と散々話し合った結果、雄介は自分が決めた道を歩むことにし医者になる為に望と一緒に勉強してきたが、まさか、本当に医学部へと行けるもんだとは思ってもみなかったことでもある。



 約一ヶ月前に医学部の合格発表があった。

 その時、雄介の合格発表に着いて来たのは恋人である望だけではなく何故か関係のない、和也や裕実、そして、雄介の姉である美里も見に来ていた。

 まだ、コート一枚位を上に羽織っていないと寒いと感じるような季節。

 雄介はみんなが居る前で合格発表の掲示板を見上げる。

 一人、受験番号と張り出されている合格番号と照らし合わせていると雄介の肩越しから顔を覗かせる人物がいた。

 その人物も雄介と同じように受験票の番号と張り出されている合格番号と照らし合わせてみている。

 と、その時、雄介の後ろにいた人物が大声を上げ、

「あった!!あった!ちょ、雄介!見てみろよ!あれ、お前の番号だろ?」


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