『ツンデレくんには甘いハチミツを』
十四章[【ー信頼ー】](1/126)
※ノーマル?島の診療所で働くようになった。だが、次から次へと問題が発生する。親友と恋人達でその問題を解決させていけるのか!?
 青い空、青い海、水平線の向こうには白い入道雲。

 聴覚に響いてくるのは都会とは違い車の音や騒音ではない。波の音やカモメが鳴く音しか聞こえてこない。


 そして、この島は都会とは違い、ゆっくりとした刻が流れている。

 望、雄介、和也、裕実の四人は今、前に話があった無医村に来ている。

 島の人口は約三百人程。

 島には小さな雑貨店が一軒とコンビニが一軒ある位で後は住宅地があって小高い山がある位だ。

 島の住民はほとんどが農業や漁業に携わっていて、それで、生計を立てているのであろう。

 診療所は住民達に近い方が訪れやすいようにと住宅地の外れの方にある。

 望達の住居は二階建てで一階はリビングやお風呂やトイレで二階が雄介と望の部屋と和也と裕実達の部屋と別れている位の小さな家である。そして、診療所と望達の家は中で繋がっていた。



  望達、四人がこの島に着いたのは一週間前。

 だが、未だに診療所の方には患者は誰一人とも来ていない。

 まだ病気の人がいないのか、ただ余所者を嫌う住民達が診療所に来ようとしていないのかもしれない。

 診療所は未だに開店休業状態で望は診察室で溜め息を漏らす。

「平和なのはいいんだけどさ…暇過ぎるよな?これなら、春坂病院で忙しく働いていた方が自分の為になると思うんだけどなぁ〜」
「ま、確かに暇だけどさ…逆に患者が来ないってのはいいことなんじゃねぇの?ここの住民は健康なんだってことなんだからよ。それに都会とは違って、住民もそんなにいない訳だし、まぁ、患者が来たとしても一週間に一人とか二人とかなんじゃねぇ?」
「まぁ、確かにそうだよな…。ま、いいや…とりあえず、昼飯にするか?」

 望は診察室の椅子から立ち上がると、敷居の隣りにいる雄介と裕実にも声を掛ける。

「そろそろ、昼飯にしないか?」
「せやな…」

 雄介はそう答えるとゆっくりと腰を上げる。望は診療所のドアに掛けている札を一応『休憩中/御用の方は隣りの住居まで』にし、白衣を診療所にあるロッカーへとしまうと隣りにある住居へと移動する。

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