『ツンデレくんには甘いハチミツを』
四章[【―空間―】(後編)](1/77)
ハイジャックにあってしまった二人の運命は?!そして、どう助かるのか?!※誘い受
 空港に向かう車の中は密室空間で、4人は周りを気にせずにイチャイチャと出来る場所ではある。それに、今回は和也が運転で、望は運転手ではなく、雄介と一緒に後部座席に座っていたのだが、望は腕を組、足を組、雄介とは反対側を向いていた。

 望らしい態度と言えば態度なのではあるのだが、雄介の方は不満ばかりだ。

 この4人がこうして車に乗って移動することはほとんど無いに等しい。そして、後部座席の二人は手や口が開いているのにも関わらず、望は口を閉ざしたままだ。

 前の二人も何か話すネタがないのか、意外にも静かで車の中は静かすぎる程だった。

 たまに案内を告げるナビから声が聞こえる程度だ。

 だが、この静かな空気が苦手な二人が居る。それは和也と雄介。

 しばらく車を走らせていると、和也はこの静かな空間の中、大きなため息を吐く。

「…ってかさぁ〜男4人も乗ってるのに静かな訳〜」
「そう言うねんけどな〜望が口開こうとせぇへんし〜何話たらええかわからんしな〜」

 雄介は和也が居る運転席に顔を乗り出しながら話をする。

「お前等さぁ〜久々の再会なんだろ?ならさ〜飛行機に乗る前にイチャイチャとかしたら?飛行機に乗ったら、まったくもってそういうこと出来ないぞ…」
「そないこと言うけどな〜望が近寄るなオーラを出してんねん…」

 雄介は更に和也に近付くと、望に聞こえないように和也の耳傍で告げる。

「ん〜ま〜確かにそうだけどよ〜。お前はそれでいいのか?この分だと明日までイチャイチャ出来なくなるぞ〜」

 そう和也は雄介にポソリと言う。

 すると、雄介は頭を抱え、車の中で叫び出す。

「あ〜せやったわぁ〜!それは絶対にアカン!今でも望が足りひんのに更に足りひん状態になるわぁ〜」

 そんな様子を見ていた望はため息を吐きながら、逆に窓の外に流れる景色を見る。

 だが、今は高速である為、見えるのは防護壁だけだ。

 和也の言う通り、4人しかいない中で雄介と望がイチャイチャをしなかったことを後で後悔することになるなんて思ってはいないことだろう。飛行機であんな事件が起こることなんて。

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