『男子校パラダイス』
3[【二人】](1/57)
純一と司のデート編
 次の朝。司は昨日の夜、何気なく目覚ましをセットしていた音で目が覚める。

 今の時刻は八時。いつもなら、七時に起きるのだが、今日は司は純一と約束がある。そう言っても純一からの一方的な約束で、司はまだ返事はしていない。だから、司が今日、約束の時間に行くのも行かないのも自由だ。

「朝になってもうたのか〜ホンマ、どないしよ?」

 司は未だ布団の中で枕と頭の間に両手を入れ、天井を見上げて考える。

 すると、独り言を言っていた筈なのに隣りの方から声が聞こえるのだ。

「何?まだ、悩んでるの?自分の心に素直になった方がいいよ…司君だって、速水先生のこと好きなんでしょ?速水先生も司君のこと好きなんだし〜チャンスなんじゃないの?」

 そう言うのは未来だ。未来はいつもなら、司が起こさないと起きないのに今日に限っては起きていた。起きていると言っても体を起こしてではなく、枕に顎を置き、目を擦りながら言っていた。

「ちょ、起きてたんかい!」
「何でだろうね〜なーんか、今日は起きれちゃった…。そんなことはどうでもいいの!司君は速水先生との約束…つーか、デートに行った方がいいって!」

 そう朝から力説をする未来。

「あ、ぅん…そうなんけどな…俺なんかでホンマにええねんかなぁ〜?って…」

 未来はその司の言葉に飛び起きると、更に手にまで力を入れ、

「速水先生が誘ってんだから、好きに決まってんじゃん!好きじゃなきゃ司君のこと誘わないし!僕は速水先生に誘われたことはないんだよ!」

 そう言う未来に対し、司はたじたじなりながら答える。

「あ、せ、せやな…確かにそうねんけど〜…まだ、俺の心の整理がつかんって言うんかな〜…?」
「速水先生なら大丈夫だって!司君が心配しなくても色々リードしてくれると思うしね〜。って、僕も用意しないと〜僕も今日は龍とデートなの〜」

 そう言う未来。司は今の未来の言葉にピンと来たかもしれない。

 今日は龍とデートだから未来は早く起きたのかもと。



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